1999-04-15 ArtNo.18803
◆<星>スピーチワーク、株価問い合わせシステムの潜在市場に期待
【シンガポール】米国企業SpeechWorks Internationalと地元の研究機関Kent Ridge Digital Labs(KRDL)が3カ月間の共同作業により制作した電話を通じた言葉による株価問い合わせシステム“SpeechQuotes”が、シンガポール証取(SES)に実戦配備され、12日から一般小口投資家の利用に供された。
同システムの下、投資家は最寄りの電話から所定のナンバーをダイヤル、銘柄の名称を言いさえすれば、最新の株価情報を得られる。同システムはスピーチワークが米国市場向けに開発したものと同じだが、シングリッシュ(シンガポール英語)ばかりでなく、マンダリンも使用できる。マンダリンを理解するこの種のシステムは世界的にも初めて。同サービスは4月12日から6月30日の間は無料。投資家は英語を使用する場合は774-5550、マンダリンの場合は774-5515をダイヤルすればよい。
スピーチワークスのスチーブン・アダムス副社長(国際業務担当)によると、最終的には株価のチェックだけでなく、実際の株の売買や支払も行えるようにする計画で、既にこの種のサービスは米国のE*Tradeが提供している。
スピーチワークスはその他のサービスとパッケージにして証券会社に売り込むことを計画、1年内にグループ営業額の50%をシンガポールで稼ぐ計画だ。同社は日本、中国等の他のアジア市場の開拓も計画している。
一方、KRDLはアジア言語の研究面で豊富な経験を有する地元の研究機関で、スピーチワークスは昨年9月からKRDLとの共同研究をスタート、今年2月には研究開発の成果のSESへの売り込みを図った。その結果1週間後には3者の共同プロジェクト・チームが組織されたと言う。(ST,BT,LZ:4/13)
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