1995-06-06 ArtNo.1879
◆<印尼>電話免許落札候補にテレストラ/NTTチームも
【ジャカルタ】インドネシアの5つの地区における電話敷設営業ライセンスの最終選考が目下進められているが、入札関係者の予想では、人口稠密(3200万人)で電話普及率も低く(100:0.62)、最も実入りの良い地区とされる中央ジャワの落札者候補にはオーストラリアのテレストラ/日本電信電話(NTT)/地元の上場国際電話会社PTインドサット・チームの名が挙げられている。
この他、東部インドネシア地区では、シンガポール・テレコム/PTブカカ・テクニク・ウタマ・チーム、カリマンタン地区ではテレコム・マレーシアBhd/インティダヤ・チーム、スマトラ地区ではフランス・テレコム/アストラテル・チーム、西ジャワ地区ではUSウェスト/アルティマス・チームの下馬評が高い。しかしインドネシア政界にコネを持つ地元グループのロビー外交が続けられているため、最終的な勝者のリストにはある種の修正が加えられる可能性がある。例えばテレストラ/NTTチームの競争者にはスハルト大統領の子息バンバン・トリハトモジョ氏に率いられるビマンタラ・グループとケーブル&ワイアレスのチームも含まれる。またシナルマスとドイツ・テレコムの連合チームはスマトラ地区のライセンス獲得を狙っている。こうしたことから、落札チームが一部権益をその競争者に分与するようなアレンジがなされる可能性も有ると言う。(BT:6/5)
|