【ニューデリー】インド国内のミニ・スチール産業は深刻なリセッションに直面、数年前には184ユニット、総年間製造能力1044トンを誇った同部門は、80%以上が閉鎖に追い込まれ、現在操業しているのは33ユニットに過ぎない。
また電炉の同部門に占めるシェアは1986/87年当時の30.5%から現在では15%に縮小した。
インド鉄鋼業者協会(SFAI)のM. S. Unninayar常務理事(ED)は、こうした悲惨な状況に陥った主因は原材料コストの上昇に対する政府の無関心と語る。ミニ・スチール産業は元々コストに敏感なことから、如何なる生産要素の急騰にも深刻な影響を被らざるを得ないが、生産コストの60%を占めるスクラップが急騰した上、生産コストの15%を占める電力料金も上昇し続けている。政府は同業界に対しては如何なる奨励措置も適応してこなかったと言う。(THBL:4/10)