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1995-06-06 ArtNo.1878
◆<馬>一層の金利上昇はなさそう:エコノミスト
【クアラルンプル】シンガポールとの大きな金利格差からアナリストらはマレーシアの金利がこれ以上上昇する可能性は少ないと見ている。
投機的資金の流入を阻止するため一連の非常措置を採用した94年初のような事態が再現することはマレーシア当局も望まないとの判断がこれらアナリストの見通しの根拠と成っている。今日Sドルの1カ月ものインターバンク・レートが1.1%で有るのに対してMドルのそれは5.75%と、4.65%ポイントの開きがある。またMドルの3カ月ものインターバンク・レートは5.9%で、Sドルとの間に4.67%ポイントの差がある。SJ証券のガザリ・アタン主任エコノミストは、「投機的資金の流入を生じさせないで、金利を引き上げる余地はそれほどなく、また中央銀行が金利の現状レベルを支持しているため、インターバンク・レートが現在の水準から遊離する可能性は薄い。中央銀行はインフレ抑制の狙いから金利引き上げ措置を採ったが、より安上がりな方法は通貨供給を制限すること」と語った。またアラブ・マレーシアン証券のムスタファ・モハド・ノール主任エコノミストも「通貨政策の急激な変更は避けるべきで、マレーシアはシンガポールや香港、米国の動向に準じて、穏やかな金利政策を採用すべきだ」と指摘した。(BT:6/5)
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