1999-04-13 ArtNo.18779
◆<馬>大量投入型経済から効率志向型経済に脱皮:中央銀行副総裁
【クアラルンプル】マレーシアは資本/労働の大量投入に依存した経済から資本/労働の効率的運用を志向する経済に脱皮する時期を迎えている。
マサチューセッツ工科大学(MIT)クラブが9日主催した晩餐会の席上、中央銀行副総裁を務めるDatuk Dr Zeti Akhtar Aziz女史は、以上の指摘を行うとともに、「目下必要なことは、ハイテク志向の工業化の段階に備え、技術労働者の育成に努めること。マレーシアは整備されたインフラ、高い国民貯蓄率、低い対外債務、低インフレ、強固な政府の財政基盤と言った良好な条件を備えている」等と語った。
マレーシアは、これまで大量の外資の導入を通じて高度経済成長を実現してきたが、今回の経済危機はこうした方向転換を図る絶好の機会を提供してくれた。こうした発想の転換はマレーシア経済の国際競争力強化にも役立つはずと言う。(STAR:4/10)
|