|
1999-04-13 ArtNo.18773
◆＜星＞政府系海運会社ＮＯＬ、デンマーク人を最高経営者に指名
【シンガポール】最近4億3800万Ｓドルの昨年度損失を発表した政府系海運会社ネプチューン・オリエント・ラインズ(NOL)は9日、デンマーク人のFlemming R Jacobs氏(55)を社長兼ＣＥＯに指名したと発表した。
世界最大の非公開海運会社AP Moller/Maerskのパートナーを務めるJacobs氏は6月3日付けで、現職のLua Cheng Eng氏(60)に代わり、ＮＯＬの舵取りを引き受ける。Lua氏は退任するHerman Hochstadt氏(65)に代わり、会長に就任する。
Jacobs氏はAP Moller/Maerskに39年勤務、デンマークの海運会社を世界的なコンテナ・オペレーターに仕立てた実績を評価され、ＮＯＬトップの座を射止めたものと見られる。ＮＯＬは一昨年米国のコンテナ輸送会社ＡＰＬを買収して、世界最大のコンテナ・ラインにのし上がったが、同買収に伴う50億Ｓドルの負債で1998年度の金利負担は3億4500万Ｓドルに倍増した。
Jacobs氏はブルームバーグのインタビューに対して負債も確かに懸念材料だが、ＮＯＬの過去数年の業績は満足行ける状況からはほど遠いと指摘した。
同氏は1995－96年の間シンガポールに駐在、同期間にはシンガポール港湾局(PSA)のメンバーも務めた。同氏は現在もＰＳＡコーポレーションLtdの国際顧問団に名を連ねている。(ST,BT,LZ:4/10)
|