1999-04-12 ArtNo.18760
◆<星>今年の経済成長、インドネシア除き東南アジア諸国中最低に
【シンガポール】国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が8日発表したところによれば、シンガポール経済は今年、インドネシアを除けば東南アジア諸国中最も不振な0.5%の成長にとどまり、昨年の1.3%から一層の成長鈍化を見る見通しだ。
ちなみにインドネシア経済は今年2.2%のマイナス成長が予測されている。ESCAPはアジア経済は最悪の時期を乗り越え、大部分の国がプラス成長を遂げるものと予想している。
1999年アジア太平洋地域経済社会調査報告書によれば、金融市場が一層のショックを受けない限り、金利の下降、通貨交換レートや証券市場の安定、経常収支の改善、ハイレベルな外貨準備、金融制度改革等から、域内経済は1999年後半には穏やかな成長基調を回復する見通しだ。
タイと韓国がこうした回復をリードし、それぞれ0.9%と2%のプラス成長を遂げる見通しの他、マレーシアと台湾は1%と5.5%の成長が見込まれている。
しかしESCAPはこうした回復基調が持続するか否かに、まだ不安が存在すると警鐘している。それによると金融制度改革の成果は限られており、一部の国には依然として信用逼迫状況が存在すると言う。(BT,LZ:4/9)
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