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1999-04-09 ArtNo.18751
◆<印度>アルミ業界、値引き停止し、値上げ
【ムンバイ】ロンドン金属取引所(LME)価格の安定に勇気づけられた国内のアルミ製造業者、Hindalco Industries Ltd(HIL)/ナショナル・アルミニウム・カンパニーLtd(NALCO)/マドラス・アルミニウム・カンパニー(Malco)は、これまで顧客にオファーしてきたディスカウントを停止、値上げを開始している。
下流部門プレーヤーもアルミ・フォイルを除き、シート価格の値上げを行うものと予想されている。しかし多くのユーザーが値上げが近いと見て買いだめを行っていることから、製品の売れ行きの鈍さは持続する見通しだ。
Nalcoはインゴットのベース価格をトン当たり7万700ルピーに1300ルピー引き上げ、ディスカウントも停止したことから、実質的にはトン当たり3000~4500ルピー値上げしたことになる。ワイヤー・ロッドに関しては、これまで提供されていたトン当たり1500ルピーの値引きを計算に入れれば、実質的引き上げ額はトン当たり4500ルピーにのぼる。
HindalcoとMalcoのスポークスマンも同様の値上げを行うことを確認しており、Bharat Aluminium Co(Balco)はこれまで全ての品目に提供してきたトン当たり一律4000ルピーの値引きをストップした。まだベース価格の値上げは発表していないものの、Balco幹部は「他社に追随する他、選択の余地はなく、我が社も間もなく値上げする」と語った。
インドの国内価格はLMEに連動している。一方、国際価格は、2月には過去5年来最低の1130米ドルを記録したが、今や1200米ドルの心理的限界を突破、1221米ドルをマークしているため、国内プレーヤーが値上げする十分なゆとりがある。
Nalcoの幹部によると、同社の価格は輸入品陸揚げ価格を1500~1600ルピー下回るレベルを目安に設定されている。ちなみに輸入品の陸揚げ価格は消費税抜きで7万5000ルピーとなっている。
フォイル及びシーツは、これまでインゴットより大幅な値引きが提供されてきた。インディアン・アルミニウム・カンパニーLtd(Indal)幹部によると、上流部門製品の価格は昨年12月にトン当たり1万ルピー値下がりしたが、同社は5500ルピー値下げしたに過ぎなかった。同氏は「今や国際価格は上昇に転じており、我々も値上げを考えざるを得ない」と語った。
電器業界を除き、他のユーザーの業況は下降線を辿っていることから、インディア・フォイルズは品目ごとに選択的値上げの姿勢を見せている。同社幹部は「競争過熱で、アルミ・フォイルに対する価格圧力は大きいため、顧客が値上げを受け入れるか否かを慎重に観察する必要がある」とコメントした。Hindalcoも火曜にある種のグレードのフォイルの値上げを実施している。(ET:4/8)
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