1999-04-08 ArtNo.18731
◆<馬>政府、KL証取にClob問題の早期解決を指示:蔵相
【クアラルンプル】マレーシア政府はシンガポールの店頭市場、セントラル・リミット・オーダー・ブック(CLOB)を巡る問題を早期に解決するようクアラルンプル証取(KLSE)に指示した。
ダイム蔵相は6日、国会に上程された経済白書に関する記者会見の席上、以上の消息を語ると共に、これはマレーシア政府が直接この種の問題にタッチすることを望まないためであると語った。
経済報告書によれば、1990年1月2日にClobにおける取引が開始されて後、マレーシア株1440億株、2290億Sドルが取り引きされ、これによりマレーシアの証券会社と証券取引所は推計48億Sドルの損失を被った。
マレーシア政府は昨年9月に通貨管制を導入した際、Clobにおけるマレーシア株の取引は認めないと宣言した。シンガポール中央株券預託機関の昨年10月の報告によれば、当時17万2419人の投資家がClobで購入したマレーシア株を保持していた。マレーシア政府は昨年9月以前の購入価格以下でこれらの株を買い取ると発表、シンガポール投資家を焦慮させた。
ダイム蔵相によると、この種の問題を長引かせることはできない。株価は回復に転じており、投資家には公正な態度でのぞむと言う。(ST,BT,LZ:4/7)
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