【シンガポール】シンガポール経済は今年第1四半期も昨年以来3四半期期連続のマイナス成長をマークしそうな雲行きだ。
BT紙が投資会社8社を対象にアンケート調査したところ、今年第1四半期の国内総生産(GDP)の平均予測成長率はマイナス0.1%となった。とは言え通年の成長見通しは平均プラス1.3%と、政府予測の-1~+1%を上回っている。また1社を除き、ほぼ全社が通年ではプラス成長が達成されると予想した。
Credit Suisse First Bostonのエコノミスト、P. K. Basu氏は、今回のリセッションは、1980年代のそれに比べ短期間で、競争力の減退も当時ほど深刻ではないと見通した。
Standard and Poorシンガポール事務所のDavid Cohen氏も、「世界的なリセッションには至らないものと見られ、域内の他の国も回復の軌道に乗りつつある。シンガポールも見たところ大事にいたらず済みそうだ」とコメントした。
投資会社8社は、製造業の他、金融/ビジネス・サービスと運輸通信の2部門が第1四半期にはプラス成長が望めるとしている。(BT:4/6)