1999-04-08 ArtNo.18727
◆<星>電子/製造/IT企業41社、R&DにS$7億投資
【シンガポール】電子、製造、情報技術(IT)部門の企業41社が昨年シンガポールにおける研究開発(R&D)事業に7億Sドルを投資した。これらの投資は将来100億Sドルの粗収入をもたらし、リサーチ・サイエンティストやエンジニア合計700人分の就業機会を創出する。
昨年はまた14の研究機関及びセンター(RIC)により約100件の新製品や新加工技術が開発され、内40件が商業化された他、技術ライセンス協定30件が調印された。
国家科学技術局(NSTB)のChong Lit Cheong局長(CEO)が6日催されたTechPartnership '99セミナーの席上明らかにしたところによれば、昨年は電子/製造/ITクラスターの41企業が法人研究奨励スキーム(RISC)や研究開発支援スキーム(RDAS)を通じて、NSTBの支援を受けた。製造業の市況が低迷したにも関わらず、RICは昨年3000万Sドルの収入を得た。
この日NSTBのTeo Ming Kian会長からRISC/RDAS認定証を受領したこれら41社中28社はTech Semiconductor/Innomedia/ST Aerospace/MG Logicを含む地元企業で、残りの13社はIBM/Compaq/Seagate/Siemens/Philipsを含む多国籍企業だった。
シンガポールがナリッジ・ベースの経済への転換を図る中で、ナリッジとタレントがシンガポール経済を支える競争力の源泉と見なされており、このためRICも、新たなスタートアップ企業を通じた新技術のスピンオフ効果をより重視するようになっている。RICは過去8年間に30社以上のスピンオフ企業を誕生させてきたが、その多くは過去3年間のことで、スピオフ企業の数は今後益々増える見通しだ。
RICは1998年度には前年比30%増の約360件のプロジェクトを手がけた。NSTBは2年に1度テクパートナーシップを催し、業界とRICの提携強化を促していると言う。(BT:4/7)
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