1999-04-07 ArtNo.18710
◆<星>IBM、US$3千万投じデザイン・センター設置
【シンガポール】IBMはシンガポールに設けた“IBM Microelectronics Very Large Scale Integration Design Centre(IBM-MVLIDC)”に向こう5年間に3000万米ドルを投資する方針だ。
アンソン・ロードのIBMタワー内に設けられたIBM-MVLIDCの開所式が5日催された。IBMのWu Tien Yue工学担当上級課長が席上明らかにしたところによると、新デザイン・センターには、エンジニア35人が配置され、“サーバー&ストーリッジ”、“有線/無線通信”、“相互接続製品”、“拡張コンピューティング(集積回路を組み込んだ家電やその他の装置のネットワークを通じた管理)”等の急成長を遂げる領域に照準が合わされる。
また顧客のシリコン・チップ上のシステム構築を支援、インドと台湾に近く設けられる同様のセンターと相互補完態勢が採られる。シンガポールにこの種のセンターを設けたのは、主要顧客に隣接した立地条件が配慮されたためで、3000万米ドルは、主にハードウェアとソフトウェアに投じられる。
国家科学技術局(NSTB)のLee Ying Adams局長補(アシスタントCEO)によると、シンガポールは目下ナリッジ・ベースの経済への移行を目指しており、IBMのデザイン・センター開設はタイムリーと言える。
過去1年間に電子/製造/情報技術/電気通信領域の企業41社がR&D事業に乗り出しており、これらの新参企業も含め当地企業は昨年10億8000万SドルのR&D投資を約定した。これはほぼ1997年と同レベル。一方、昨年実際に支出されたR&D経費は民間部門だけで前年比7%増の14億Sドルに達した。(ST:4/6)
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