1995-06-06 ArtNo.1871
◆<星>域内PC市場、5年後には3倍に拡大:IDC
【シンガポール】日本を除くアジア太平洋地域におけるPC(パソコン)販売は昨年450万台、88億6000万米ドルを記録したが、1999年までに台数で4倍、価格で3倍以上に拡大する見通しだ。
米国拠点のインターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)のデービス・ブレアー副社長(アジア太平洋地区担当)が先週語ったところによれば、当地域におけるコンピュータ支出の70%がPCに向けられており、同比率も80%に達するものと予想される。しかしメインフレームが市場から駆逐される訳ではなく、少なくとも暫くは同領域でもビジネス機会が存在する。大手PCメーカーでは昨年コンパックが82%、IBMが55%、アップルが30%、それぞれ出荷台数を伸ばしたが、成長率ではディジタル・イクウィップメントの259%増、ヒューレット・パッカードの616%増がトップに挙げられる。またアジアでは台湾のエイサーとともに、韓国のサムソンが注目され、特にASTの40%権益を買収した後者は米国市場開拓の有利な地歩を固めたと言える。インテル・ベースのPCが市場を席巻する形勢が生じているが、IBM、アップル、モトローラが共同開発したパワーPCベースのPCも来年当たりは市場にインパクトを与える可能性が有ると言う。(BT:6/5)
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