1999-04-06 ArtNo.18707
◆<印度>Tisco、企業権益の一層の売却/買収検討
【ジャムシェドプル】タタ・アイアン・アンド・スチール・カンパニー(Tisco)は中核ビジネスの競争力を強化する狙いから更にグループ企業の権益を売却、また一部ビジネスの買収も計画している。
売却されるものにはベアリング部門と銑鉄製造部門が含まれ、買収対象にはIndian Steel and Wire ProductsのJamshedpurユニットが含まれる見通しだ。この他、シームレス・チューブ製造会社との新たな提携も検討されているもようだ。
TiscoのJamshed J Irani重役(MD)によると、キャプティブ炭坑会社の分離も検討されている。イラニ氏は売却や買収の対象とされている具体的社名を明らかにすることを避けたが、Tata Metaliksの会長も務めるTiscoのTK Mukherjee副社長は銑鉄製造を手がけるTata Metaliksの売却の可能性が協議されている事実を確認した。マーチャント・バンク筋によると、タタ・グループは某多国籍企業のTata Metaliks買収提案に検討を加えている。
Metal Boxから買収したベアリング部門はタタが売却もしくは分離独立の可能性を研究している部門の1つ。同部門はこれまで赤字経営を続けてきたが、1998/99年度には34%の売上増と黒字転換を実現した。
Tiscoはジャムシェドプルのシームレス鋼管工場を閉鎖後、Kalyani Seamlessの製品のマーケッティングを引き受けているが、カルヤニ・シームレスへの資本参加の可能性に関する質問に対してイラニ氏は新たな鋼管製造施設に関わる合弁が将来手がけられる可能性はあると語った。(ET:4/5)
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