1999-04-05 ArtNo.18694
◆<印度>日系パートナーの退場でBellaryの鉄鋼事業座礁?
【バンガロール】Bellary Steelsはカルナタカ州Bellaryに1200クローを投じ、年産50万トンのスチール・ワイヤーやバーの製造施設を設ける計画だが、住友商事や他の潜在的日系パートナーが出資に消極的姿勢を示したことから、障害に直面している。
アジアを襲った経済危機の煽りで日本企業はバック・シートに退き、観望姿勢を見せている。
インド工業開発銀行(IDBI)に率いられる金融機関は既に同プロジュクトに460クローを注入しているが、IDBIは170クローの転換社債の引受には難色を示している。こうした中でBellary Steelsは、ドイツのクロックナーにも5%の出資を求めているようだ。
当初BSALは昨年から操業を開始する予定だったが、今では2000年10月に期日を繰り延べている。こうした計画の遅延に伴いプロジェクト・コストは当初の891クローから1200クローに跳ね上がっており、計画の遅延は一層のコスト高につながる。
プロジェクト推進母体のBellary Steels and Alloys Ltd(BSAL)は、製品の30%を輸出する計画で、中国のShougang International Trade and Engineering Corporationと技術協力覚書も交換している。(ET:4.1)
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