1999-04-05 ArtNo.18686
◆<馬>昨年の製造業生産10.2%ダウン:中央銀行
【クアラルンプル】マレーシアの製造業生産は、昨年10.2%の落ち込みを記録、特に内需志向産業の落ち込みが13.4%と、外需志向産業の7.3%の落ち込みを上回った。
中央銀行が先週水曜発表した年次報告書によれば、建材製造や輸送機器製造領域の落ち込みが特に顕著だった。電機/電器/電気器具部門はアジア太平洋地域の需要減退や世界的な半導体需要の軟化から、7.7%の下降が記録された。しかし昨年第4四半期にはディスク・ドライブ産業の復調等から6%のマイナス成長に落ち込み幅が狭まった。
繊維産業はアジア太平洋地域の需要減に祟られ、8.8%下降したが、既製服部門の1.1%のプラス成長により部分的に相殺され、繊維/衣料品部門の成長は5.3%の落ち込みにとどまった。
木製品産業の生産は日本と中国方面の需要減退で、11.3%ダウンした。建材部門の昨年の生産は上半期に22.4%、第3四半期に34.6%、第4四半期に30.6%、それぞれ下降、通年では27.6%の落ち込みとなった。
金属製品部門は昨年上半期の落ち込みは5.1%と比較的小幅だったが、下半期には29.3%ダウン、通年では17.2%の落ち込みが記録された。
サービス部門は1.5%のプラス成長が維持されたものの、前年の8%に比べ顕著に鈍化した。(NST,MBT,STAR:4/1)
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