1999-04-05 ArtNo.18685
◆<馬>今年は景気復調、2%の成長も:中央銀行
【クアラルンプル】マレーシアの中央銀行は先週水曜(3/31)、今年の国内総生産(GDP)成長率が1~2%に達する可能性があるとの見通しを示した。
中央銀行のアリ・アブル・ハッサン・スレイマン総裁はこの日1998年経済報告書を発表するとともに以上の見通しを示した。それによると昨年のGDP成長率はマイナス6.7%と、当初予測した4.8%を上回る大幅な落ち込みを見たが、昨年末には回復の兆しが生じた。このため米国経済や日本経済の回復基調が維持され、内需も復調すれば、今年通年で2%の成長も可能だ。
昨年の外貨準備は過去10年来最高の360億Mドルをマーク、GDPの13.7%に達した。マレーシアの外貨準備は1997年の217億米ドルから昨年末の260億米ドルに拡大、今年3月末には286億米ドルに達した。これは6.2カ月分の輸入代金に相当する。昨年末の対外債務は1600億Mドルと、1997年比6.5%縮小。昨年の外貨の流出も、それほど深刻ではなかった。
アリ総裁は席上、また国内銀行システムの一連の改革を明らかにするとともに、中央銀行は4月中により厳しい銀行条例を発表すると語った。
これらには銀行最高経営担当者に対する監督強化、職権濫用の防止や融資目標達成の義務づけが含まれる。こうした目標を達成せぬ最高経営者には退陣が求められると言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:4/1)
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