SEAnews 1999-04-05 ArtNo.18683

【シンガポール】シンガポール電気通信局(TAS)はページング会社が移動電話会社と提携し、総合サービスを提供することを認める。
業界観測者は、ＴＡＳのこうした動きは、異なる通信サービスの境界を取り除き、ページング専門会社に新たな市場開拓の機会を提供するものと見ている。
ページング専門会社は、ページング以外には如何なるサービスも提供できなかったため、過去6カ月その市場は縮小傾向を辿っていた。しかしページング会社が、例えば移動電話会社と提携すれば、モービル・ネットワークのショート・メッセージ・サービス(SMS)を利用した様々な付加価値サービスや新商品を提供できる。
ＴＡＳは先週水曜(3/31)ページング会社4社及び移動電話会社2社の代表と会談、以上の方針を通知した。ＴＡＳはページングと移動電話の技術的統合の動きに対応したものとしているが、ＴＡＳの姿勢のこうしたシフトは、最近ＳＭメッセージングとハチソン・イントラページがモービルワン(M1)のバーチャルページング・サービスを不当競争行為として批判したのに触発されたものと見られる。
Ｍ1は最近携帯電話を通じたページング・サービスを開始、これにより携帯電話の所持者は最早ペジャーを携帯しなくても、ページング機能を利用できるようになった。ページング専門会社はこうしたサービスはアンフェアな競争行為と非難していた。
観測者は最終的にシングル・ナンバーで移動電話とページングの双方の便宜を利用できる日が到来するものと予想している。(BT:4/2)