1995-06-06 ArtNo.1868
◆<星>製造業空洞化の恐れなし:通産省報告書
【シンガポール】労働集約産業の海外移転に伴うサービス業の比重拡大で、国内経済が空洞化するような現象はシンガポールには生じていないと言う。
通産省が統計局の数字を引用して4日発表したところによれば、シンガポールにおいては、失われた低賃金の就業機会を遥かに上回るハイテク/高付加価値の就業機会が創出されており、経済協力開発機構(OECD)の一部に見られる、技術水準は低いが、比較的高賃金な製造業就業機会が失われ、低賃金なサービス業がこれに採って替わるような現象は見られない。シンガポールの製造業は雇用創出の面(30%)でも、国内総生産への貢献の面(48.9%-48.3%)でも過去10年来一定の比率を維持しており、しかも技術集約/高付加価値への移行で他業種をリードしていると言う。(ST,BT,LZ:6/5)
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