1999-03-31 ArtNo.18658
◆<馬>ポール判事、アンワル氏の裁判官交替請求棄却
【クアラルンプル】アンワル前副首相の職権濫用問題に関する訴訟の審理を担当するオーガスチン・ポール判事は27日、弁護側から提出された裁判官交替請求を棄却したが、弁護側の行為が法廷侮辱罪に当たるか否かに関する裁定は保留した。
ポール判事は、自分自身が裁判官を務める可否に関して裁定を下すのは滑稽であり、他の判事に審理を委ねるべきだと考えたが、ワン・アドナン・イスマイル首席判事が、ポール判事に審理を担当するよう指示したため、審理を担当する方針を決めたと語った。
また訴訟当事者が裁判官の交替を請求するのは、法廷の信頼性を揺るがす深刻な行為だが、職権濫用訴訟の審理を冷静に進める上から弁護側の行為を法廷侮辱罪に問うか否かは、検察官の判断に委ねることにしたと言う。
一方、裁判官の交替請求が審理されるまで、総括弁論を行うことを拒絶していた弁護側は、関係請求が正式に棄却されたことから、4月6日に判決が下される以前に、総括弁論を書面で提出する方針を明らかにした。(STAR,ST,LZ:3/27,28)
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