1999-03-30 ArtNo.18647
◆<印度>冷延鋼製造業者協会、熱延鋼のフロア価格制撤廃要求
【ニューデリー】冷間圧延鋼製造業者協会(CORSMA)のS P Jain会長は24日記者会見し、熱間圧延(HR)コイルのトン当たり302米ドルの輸入フロア価格は、輸入禁止に等しいとするとともに、国内HRメーカーはカルテルを結び、不当な高値を維持していると非難した。
それによると、ロンドン金属取引所(LME)の4月、5月、6月の取引価格をベースにフロア価格を設定したとの説に根拠はなく、LMEではHRコイルの取引を行っていない。またメタル・ブルティンに掲載された価格は、実際の取引価格ではなく、単なる指標に過ぎない。
HRコイル製造会社の内、Jindal、Ispat、 Lloydsは、国内CRコイル生産の30%も占めているが、HRコイル・メーカーは2月にHRコイル価格をトン当たり100ルピー引き上げるとともに、亜鉛鍍金鋼板をトン当たり1400ルピー引き下げた。このため自らHRコイルの製造を手がけぬ、CRメーカーのマージンはほとんど失われようとしている。
ジェイン氏はこうしたことから政府に輸入フロア価格制度を直ちに撤廃し、そのかわりあらゆる鋼材輸入に一律5%の関税を課すよう提案した。(ET,THBL:3/25)
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