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1999-03-30 ArtNo.18634
◆橋本大使、＜星・日＞新パートナーシップ提起：ＮＵＳレクチャー
【シンガポール】シンガポール駐在の橋本大使は25日、国立シンガポール大学(NUS)学生らを前に講演、日本とシンガポールは、アジア経済危機克服の過程で、また域内経済再建の過程で、新たな協力関係を結ぶことができると提案した。
NUS Students' Political Association主催のPA Cocktailで、“経済危機の克服とシンガポール及びアジアが直面する挑戦”と題して講演した橋本大使によると、これらの協力領域には、日本の域内直接投資誘致、域内対話の拡大、貿易決済手段としての円の利用拡大、域内市場の一層の開放が含まれる。
大使は、レーガン大統領時代にスタートした米国の経済再建努力がクリントン政権になってやっと実を結んだことを例に、日本経済の再建努力も決して一朝一夕には成果を期待できないと指摘、長期的、マクロ的視点に立って持続的努力を積み重ねる必要を強調した。
大使はまた国内における組織再建に取り組む日本企業の投資はここ暫く、低空飛行を続けるものと見られるが、ＪＥＴＲＯの最近の調査では、経済危機の最中に関わらず域内に進出した日系企業の83％が現状維持もしくは、事業の拡張を計画、撤退を計画する者は1.3％、事業の縮小を考える者は5.7％にとどまった点を指摘、日本企業が地滑り的に域内市場から撤退する恐れはないと保証した。(大使館ﾌﾟﾚｽﾘﾘｰｽ)
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