1999-03-26 ArtNo.18619
◆<星>CSC、CSA通じアジア・ビジネスの20%成長目指す
【シンガポール】米国カリフォルニア州El Segundo拠点の情報技術(IT)大手Computer Sciences Corp(CSC)は、最近支配権益を手に入れたCSA Holdingsを通じ、アジア・ビジネスの一層の拡張を目指している。
CSCのCEOも務めるVan B Honeycutt会長兼社長によると、同社はアジア・ビジネスの年率18~20%の成長を期待しており、同目標は主にCSAを通じて実現される。CSCは新興成長領域と高付加価値領域のサービスに集中する戦略を採っているが、一般に新領域への進出には5年を要することから、CSAにアウトソーシングやコンサルタント業務を一気呵成に展開させるようなことはしない。そのようなことは自殺行為に等しい。CSAのジョニー・ムー重役(MD)は当面それ自身のスケジュールに基づいて業務を進めることになる。
CSCはいわゆるオーバーレイ・アプローチを採用、CSAの顧客がアウトソーシングやコンサルタント・サービスを必要とするなら、CSCが関係人材をCSAに派遣、必要なサービスを提供するとともに、ローカル・スタッフに関係訓練を施すと言う。
ちなみにCSCのアウトソーシング・ビジネスは昨年の74億米ドルの同社営業額の40%を占めた。
CSCは今月CSAの持分を36.7%から73.6%に拡大、CSAのムー氏はその持分を売却したものの、CSAの経営権を維持した。ハニーカット氏によると、CSAのシンガポール証取(SES)上場資格の返上は依然として検討しており、そのためさらに株式を買い増すことになると言う。(BT:3/24)
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