1999-03-24 ArtNo.18599
◆<印度>電機メーカー、鋼材輸入規制で原材料不足に直面
【ニューデリー】モーター、ジェネレーター、ポンプ等の電動機の製造を手がける国内業界は、政府が昨年末に導入した輸入規制に祟られ、主要原材料の鋼板の供給不足に直面している。
これは冷間圧延業界のロビー外交により政府が昨年12月にいわゆるCRNO(cold rolled non-grain oriented steel)製品にも輸入フロア価格を導入したのに伴うもの。
この種の鋼板はレイモンド・スチールとスチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)Rourkela工場により、製造されているが、両者を合わせても国内需要の半ばに相当する年間18万メートル・トンに過ぎない。
インド電気電子製造業者協会(IEEMA)は、国内需要に応じることができないCRNO業界を保護する謂われはないと主張している。目下この種の鋼材のフロアー価格はメートル・トン当たり763米ドルだが、エンド・ユーザーは同価格以下で輸入することができないため、結果として外国鉄鋼メーカーはより高いマージンを享受していると言う。(IE:3/22)
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