1999-03-23 ArtNo.18577
◆<星>ロイター、南洋大学金融工学センターにS$750万投資
【シンガポール】金融情報プロバイダーとして急成長を遂げるロイター通信は、南洋理工大学(NTU)が開設するセンター・フォー・ファイナンシャル・エンジニアリングに向こう10年間に750万Sドルを投資する。
NTUが19日発表したところによると、同校は160万Sドルを投じてセンター内に2つのファイナンシャル・トレーディング・ルームを設けるが、ロイターは“マーケッツ3000システム”等のオンライン情報サービスを同トレーディング・ルームに提供する。これにより大学内にライブ・ファイナンシャル・マーケットが誕生する。
ロイター・シンガポールのジミー・チン主任(カントリー・マネージャー)によれば、シンガポールがアジアの金融ハブとして成長するには、金融市場のオペレーターが市場全体の仕組みを把握し、ディーリング・ルーム内の先端技術や電子情報へのアクセスに習熟していることが、不可欠である。
トレーディング・ルームは今年7月に開講されるファイナンシャル・エンジニアリング修士コースに学ぶ学生の利用に供される。NTUは、米国のカーネギー・メロン大学と共同で同コースを運営、初年度にはフルタイムとパートタイムの学生15~30人が受講すると言う。(BT:3/20)
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