SEAnews 1999-03-22 ArtNo.18563

【クアラルンプル】国産車プロトンの販売代理Edaran Otomobil Nasional(EON)Bhdは欧州における非プロトン車部品市場の開拓を目指し、Pechiney UKとディストリビューション契約を結んだ。
ＥＯＮのAdzmi Abdul Wahab重役(MD)とペシネーＵＫのJeremy Williams重役(MD)が18日、シャー・アラムで調印した関係契約の下、ペシネーはそのホーム・マーケットにおける両社の共同ビジネスの機会を探る。
当面、ブレーキ・ディスク、ドラム、キャリバー、ステアリング、サスペンション部品、エンジン・ブラケット等の鋳造品の販売が手がけられるが、プロトン・カーの部品／コンポーネントは含まれない。同セグマントはＥＯＮが40％出資するプロトン・パーツ・センターが既に手がけている。
この他の欧州に輸出可能なマレーシア産品目には、ワイパー・ブレード、ホース、ドア・ミラー・アセンブリー、バック・ミラー・アセンブリー、スタビライザー・バー、コイルバネが含まれる。
アズミ氏によると、今回のプロジェクトは、相手先商標製造業者(OEM)市場に照準を合わせており、3年後の成果を期待する長期的なものである。
今回の戦略提携を通じてマレーシア産自動車部品の世界市場を開拓することができ、既にＤＲＢ－Ｈｉｃｏｍグループ傘下の納入業者15社がリストアップされている。ＥＯＮは他の部品メーカーにも、参加を求める方針だが、国内には約350社の候補企業が存在する。
マレーシアは1997年には2億2800万Ｍドルの自動車部品を輸出したが、その内の多くはプロトン・カーの部品／コンポーネントで占められた。
マレーシアにおける自動車部品／コンポーネントの生産額は1989年の2億7980万Ｍドルから1997年の33億2000万Ｍドルに、10倍以上の拡大を見た。ＥＯＮは国内パーツ市場の70％のシェアを握り、1997年の売上は1億5800万Ｍドルだった。
この道20年のペシネーは、ローヴァー、ジャガー、ジェネラル・モーターズ、ヴォクスホール、ＬＤＶ、レイランド・トラック、ＥＲＦ等、英国の主要自動車メーカー全てと取引関係を有する。同社は世界の50カ国に3万4000人の従業員を擁し、昨年の営業額は110億米ドルに達した。
ウィリアムス氏によると、欧州の自動車メーカーは合理的価格と高品質で知られるマレーシア製部品／コンポーネントに注目していると言う。(STAR,NST:3/19)