1999-03-18 ArtNo.18534
◆<馬>ダナハルタ、昨年M$81億NPL買収
【クアラルンプル】銀行不良債権(NPL)の買い取り会社ダナハルタは1件30億6000万Mドルのメガ不良貸付を含め、合計81億MドルをNPLの買い取りに支払った。
ダナハルタのアズマン・ヤハヤ重役(MD)は16日、この大型ローンは某持ち株会社の海外プロジェクトに対して、マラヤン・バンキング、バンクオ・オブ・コマース、バンク・ブミプトラ・マレーシア、RHBバンクが提供したシンジケート・ローンとのみ語ったが、アナリストらは、同ローンはレノンBhdのハリム・サアド会長が香港拠点の非公開会社を通じてフィリピンのナショナル・スチール・コープ(NSC)権益を買収するのに充当したものと見ている。NSCは今や債権銀行に120億ペソ(S$5.3億)の返済猶予を求めている状況で、ハリム氏が手に入れたNSCの権益は無価値なものになっている。
ダナハルタはこの大型ローンを除けばNPLを平均37%のディスカウント価格で買収したが、大型ローンを加えると買収コストは原価の61%に跳ね上がる。
買い取ったNPLの27.7%は不動産業界に対するもので、16.9%は証券業界に対するものだった。
目標期日よりも6カ月早い今年6月までには全てのNPLの買収を完了できる見通しと言う。(ST,BT,NST,MBT,STAR:3/17)
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