1999-03-18 ArtNo.18529
◆<星>DBSランド、S$2.39億損失計上
【シンガポール】DBSランド(DBSL)は16日、不動産評価の下降等に伴う巨額な引き当てが災いし、1998年12月期に過去10年来初の、しかも2億3900万Sドルと言う大型損失を報告、各方面を唖然とさせた。同社は1997年度には1億8240万Sドルの純益を計上していた。
DBSLの長期不動産資産と投資評価額は1年間に9億Sドル以上縮小、同社の1株当たり純有形資産は4.03Sドルから2.84Sドルに下降した。このため同社は昨年下半期に新たに3億5000万Sドルを引き当て、通年の引当額は4億2500万Sドルに達した。仮に同引き当てがなければ、1億8600万Sドルの利益を計上できたはずと言う。
不動産投資は前年比22%の落ち込みを見たものの4700万Sドルの税引き前利益を計上した。しかし不動産取引は税引き前に2億2000万Sドル、ホテル部門は同800万Sドルの、損失を出した。
同社は今年度は利益計上が可能としているが、アナリストらも、昨年度の巨額な引き当ては過剰の感があり、今年度は同引き当ての少なからぬ部分の回収も見込めることから、業績改善は可能としている。(ST,BT,LZ:3/17)
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