1999-03-17 ArtNo.18521
◆<馬>不動産市況、今年末には復調:大蔵省
【クアラルンプル】マレーシア大蔵省が15日発表した不動産年次報告書によれば、不動産市場は今年末には緩やかな回復基調に転じる見通しで、成約額も成約件数も適度な水準を維持するものと見られる。
受け入れやすい価格水準の住宅不動産は引き続き消費者の好感を呼ぶものと見られるが、立地条件が際だって良好なものを除き、ハイエンド住宅の需要は低迷するものと予想される。昨年上半期に最悪の時期を経験した住宅不動産市場には、取引増加の兆が生じている。
しかしオフィス市場は大量の過剰供給が一掃されるまで、さらに値下がりが見込まれる。オフィス及び店舗不動産の過剰供給が一掃されるには、少なくとも2年を要するものと見られ、こうした深刻な供給過剰が適切に処理されないなら、その波紋は銀行部門にも波及する恐れがある。オフィス/店舗不動産市場の先行きは、国内経済の復調のペースに大きく依存していると言う。(STAR,ST,BT,LZ:3/16)
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