1995-01-18 ArtNo.185
◆<星>韓国企業、日系企業の石化プラント建設市場支配に挑戦
【シンガポール】韓国のダエリム(大林)エンジニアリング・カンパニーは最近フィリップス・ペトローリアム・シンガポール・ケミカルズ(PPSC)とリニア・ポリエチレン・プラントの建設請負契約を結んだ。
アイル・ムルバウ島における34億Sドルの石化コンプレックス拡張事業契約はほぼ日系企業に独占されており、また今回の受注はダエリムにとってシンガポールにおける初の石化事業契約となった。千代田化工幹部によると一部の韓国企業は米国企業と提携し、域内プロジェクトを手掛けているが、こうした場合米国企業はソフトウェアーやマネージメントの経験を提供、韓国企業が施工を手掛けている。こうした動きは確かに有る種の競争状況を生じさせているが、日系企業はソフトも施工も共に提供できるため、特に脅威にはならないと言う。これに対してヒュンダイ・エンジニアリング社幹部は日系企業のようにシンガポールにおいて顧客との緊密な関係を築いていない韓国企業としては、先ず下請け工事を請け負い、顧客とのコネを築いた後、徐々に元請け契約の獲得も狙うとしている。(BT:1/17)
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