1999-03-16 ArtNo.18499
◆<星>FEC、ソフトウェア・アウトソーシングに照準
【シンガポール】インドのHCLグループのシンガポール拠点の子会社ファー・イースト・コンピューターズPte Ltd(FEC)は、社名もFECインフォシステムズPte Ltdに改め、急成長するソフトウェア・アウトソーシング・サービスに力を集中する方針だ。
この種の市場はシンガポールだけで年間6億Sドルと見積もられ、2003年までは控えめに見ても年率17%の成長が予想される。
FECはこれまで、ワークフロー、イメージング、システム統合サービスを手がけてきたが、今後はソフトウェアの契約制作、アウトソーシング、オフソーシング等のサービスも提供する。オフソーシングとは、同社ソフトウェア・ファクトリーの人材、スペース、機材のリース・ビジネスを指す造語。
FECの親会社HCLインフォシステムズのAjai Chowdhry社長兼CEOによると、同社のオフソーシング・サービスを利用することにより企業は情報技術(IT)支出を最大27%節約できる。同社はシンガポールのオフショア・デベロプメント・センターの潜在性に注目している。
FECのRajiv Shesh取締役によると、1980年にシンガポールに設立されたFECのスタッフは約100人、年商は1600万Sドルで、顧客にはシンガポール内国歳入局(IRAS)、シンガポール・マス・ラピッド・トランジット(MRT)、シンガポール電信局(TAS)、クレジットPOSB、保健省、教育省が含まれる。
Chowdhry氏によると、1998年12月期グループ年商は前年比16.17%増の7億米ドル、2003年には30億米ドルを見込んでいる。同社は世界18カ国に36オフィスを設け、約9000人のソフトウェア専門家を雇用していると言う。(BT:3/15)
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