1999-03-15 ArtNo.18492
◆<馬>与党連合国民戦線、サバ州議会の過半数議席確保
【コタキナバル】与党連合国民戦線(BN/NF)は13日開票されたサバ州議会選挙で48議席中31議席を獲得、過半数議席を確保したものの、現職のバーナード・ドンポ首席大臣は落選した。また残る17議席は全てサバ統一党(PBS)の手に落ちた。
アジアを襲った通貨危機に加え、アンワル前副首相の解任問題に直面するマハティール政権にとって、サバ州議会選挙は試金石と見なされていた。
選挙の結果はマレー系イスラム教徒が多数を占める地域はBNが完勝、特に統一マレー国民組織(UMNO)候補が全員当選を果たした。しかしキリスト教徒のカダザン族が多数を占める地域は野党のPBSが完封し、PBSから与党に鞍替えしたカダザン族リーダーらは1人も当選しなかった。華人地区や多人種混合地区はBNとPBSが分け合い、それ以外の政党は、ハリス元首席大臣に率いられる連合党(Bersekutu)を含め全滅した。
マハティール首相は、安定多数議席を獲得できたこと、取り分けUMNO候補の全員当選に一応満足の意を表明したものの、ドンポ首席大臣の落選を深刻に受け止め、新首席大臣の人選は、ドンポ氏や他のBN幹部と相談し、慎重に決めると語った。しかしマレー/カダザン/華人の3民族による首席大臣輪番制の原則は変えないと言う。(ST,LZ:3/14)
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