1999-03-15 ArtNo.18491
◆<馬>証券取引所、透明度向上目指し一連の新規則発表
【クアラルンプル】クアラルンプル証券取引所(KLSE)は11日、上場企業の透明度と管理効率の向上を目指す一連の新規則を発表した。これらの措置には以下の諸点が含まれる。
1)全ての上場企業は1999年7月31日以降に締められる四半期から、四半期ごとに(これまでは半年)、また各期末後2カ月以内に業績を発表せねばならない。
2)監査済みの年次レポートは年度末から4カ月以内に発表されねばならない。
3)上場企業は4半期のバランス・シートと明細を合わせて発表せねばならず、明細には上場銘柄証券取引の概略、企業提案のステータス、グループ借入、部門別報告、重要訴訟案件等が含まれねばならない。
4)誰も1人で上場企業10社、非公開企業15社、合計25社を超える企業の取締役を兼ねることはできない。しかし非営利団体の取締役は同制限の対象に含まれない。
アナリストらはいずれも、新規則を歓迎しているが、今回の発表には、シンガポールの店頭市場Clobインターナショナルで取引されていたマレーシア銘柄のステータスと株式の引渡日と支払日の間に1日のずれが存在する問題に対する回答はなされなかった。
しかしKLSEのアズラン・ハッシム会長は、後者に関しては早急に結論が出されるとの見通しを示した。またこの日ダイム蔵相は、Clobに関わる問題はKLSEとシンガポール証取(SES)の協議を通じて解決されるべきだとの考えを語った。(STAR,ST,BT,LZ:3/12)
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