1999-03-12 ArtNo.18471
◆<星・香港・KL>アジアのソフトウェア・センターに:ゲイツ氏
【香港】マイクロソフトのビル・ゲイツ会長は9日、マレーシア、シンガポール、香港が、ハイテク・ビジネスを誘致し、揃ってアジアのソフトウェア・センターになる十分な余地が存在すると語った。
この日香港で講演したゲイツ氏によると、これは決してゼロ・サム・ゲームではない。ソフトウェア専門家や創造性豊かな人材は、今後ますます必用とされるようになる。一部の者は、香港の130億HKドル(S$29億)のサイバーポート・プロジェクトは、遅きに失したと批判、クアラルンプルやシンガポールは数年も前から同様な努力を続けていると指摘する。しかしゲイツ氏は、サイバーポートは香港にとって必用なものであり、マイクロソフトは積極的に協力すると約束した。
ゲイツ氏によると、シンガポールはインターネット・テクノロジーの応用面で他国をリードすることができる。シンガポールはビジネスとビジネス間のEコマースの面で既に成果を上げているが、ビジネスと消費者間のEコマースは、依然として不十分と言う。
一般消費者5000万人に普及するまでにラジオは50年、テレビは38年を要したが、インターネットのユザーは1994年の300万人から1998年の1億5300万人に急増した。アジアにおける普及率は1%と、欧州の5%や米国の29%に比べまだ低く、それだけに今後インターネットの急成長が見込めると言う。(BT,ST:3/10)
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