1999-03-12 ArtNo.18470
◆<星>英国ファンド3i、マイクロファブにS$530万投資
【シンガポール】英国拠点のベンチャー・キャピタル会社3iは、ウエハー・バンピング・サービスを手がける地元企業MicroFab Technologyに530万Sドルを投資する。
一般に集積回路(IC)は、鉛やサブストレートと称する中間媒体により、PCBに接続されているが、ウエハー・バンピング方式では、金とはんだによりICを直接プリント基板(PCB)に接着させるため、PCBの性能アップとミニチュア化が図れる。これまで、この種のサービスは少数の米国企業や日本企業により手がけられてきた。
マイクロファブのリー・ブンレン重役(GM)によると、3iから提供される資金は、新設備の導入や運転資金に充当、第2段階の成長を目指す。同社はシンガポール、日本、フィリピン、マレーシアを拠点とする複数の半導体メーカーと緊密な連絡をとっており、これらの企業は今後益々ウエハー・バンピング・サービスに依存するようになる見通しだ。
3iのAlstair Morrison取締役(東南アジア担当)によると、同社が初めてアジアの半導体企業への投資を決めたのは、Gintic製造技術研究所により開発された新技術の潜在性とともに、顧客にそのサービスを売り込み、顧客を満足させる術を心得たマイクロファブの経営陣を信頼したためと言う。全世界の1万3000社以上に150億米ドル以上を投資する3iは、シンガポールでは、3000万~4000万Sドルの投資を目指していると言う。(BT,LZ:3/10)
|