1999-03-11 ArtNo.18457
◆<星>過去15カ月の経常黒字S$60億で予算赤字に対処
【シンガポール】シンガポール政府は現政権の任期がスタートした1997年1月25日から1998年3月31日までの15カ月間の経常黒字62億7300万Sドルにより1998~2000年の間の予算赤字を補填できるため、それ以前の任期に積み立てられた国家準備金には依然として手を着けずに済むと言う。
リチャード・フー蔵相が9日の国会答弁で語ったところによると、今年度は4億6600万Sドル、新年度は54億Sドルの予算赤字が見込まれるが、これらを差し引いても、なお3億6800万Sドルの余剰が出る。また国有地の売却収入は国家準備金に積み立てられるが、準備金の投資に伴う配当や利子収入は、経常収入に加えられる。したがって、1997年1月末から1998年3月末までのこうした投資収入も含めれば、ここ1、2年の予算赤字は十分賄え、民選大統領の認可を必用とする国家準備金に手を着ける必用はない見通しと言う。(ST,LZ:3/10)
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