1999-03-10 ArtNo.18446
◆<馬>1月の貿易黒字顕著に縮小
【クアラルンプル】マレーシアの1月の貿易黒字は43億Mドルと、前年同月の25億Mドルを依然として70%ほど上回ったが、それまで4カ月間の平均を約34%下回った。アナリストらは、経済復調に伴う輸入の拡大と様々な輸出阻害要因が予想されるため、貿易黒字は今後縮小傾向を辿ると予想している。
統計局の発表によれば、1月の輸入は昨年同月比12.5%減の175億Mドル、輸出も昨年比3%減の219億Mドルにとどまった。
電子製品輸出は昨年同月比6%増の124億Mドルと、総輸出の56.7%を占めた。また集積回路(IC)輸出が34億Mドルと、電子製品輸出全体の27.3%占めた。第2の輸出品目のパーム油は総輸出の7.2%を占めたものの、昨年同月比10.9%下降した。
証券アナリストらによると、貿易黒字の縮小は国内経済の復調を示す健全な兆候だが、今後経済復調に伴う輸入の急増が予想される反面、日本を初めとする輸出市場の見通しが不透明なことから、それに見合った輸出成長が見込めぬこと。また昨年3月のMドルの対米ドル相場は3.8Mドルのレベルであったことから、最早為替相場の相違に伴うMドル・ベース輸出額の膨張も望めないと言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:3/9)
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