SEAnews 1999-03-10 ArtNo.18442

【シンガポール】シンガポールと中国の合弁事業蘇州タウンシップと蘇州市当局が開発した蘇州新区のハイテク・パークの競合問題を巡る、シンガポールと中国側の協議は依然継続しているが、会談の見通しに中国側が楽観的なのに対して、シンガポール側はやや悲観的なようだ。
このほどシンガポールの華字紙連合詳報のインタビューに応じた蘇州市の陳徳銘市長は、1年前に設けた専門委員会を通じた双方の話し合いの成果に満足の意を表明するとともに、今年内、早ければ上半期中にも問題は解決できるとの見通しを示した。
しかしチャイナ・スーチョー(蘇州)インダストリアル・パーク・デベロプメント・カンパニー(CSSD)とシンガポール・スーチョー・タウンシップ・デベロプメント・カンパニー(SSTD)の最高経営担当重役(CEO)を務めるリム・ネオチアン氏は、会談結果を予測するのは時期尚早と慎重な見方を示した。それによると蘇州タウンシップと蘇州新区の競合が双方の矛盾の根源であり、もし同矛盾を解決しなければ、蘇州タウンシップの開発は影響を受け、シンガポールと中国の友好関係にも影響しかねない。しかし中国側は蘇州新区を閉鎖したり、開発活動を停止することはできないとの立場を堅持していると言う。
この点に関して、陳市長は蘇州市が投資家誘致活動に際しては蘇州タウンシップを優先することを確認するとともに、「双方の話し合いは必ず良い結果を生む。中国、シンガポール双方だけでなく、世界経済にとっても良いものになる」と自信を表明した。(LZ:3/9)