1999-03-10 ArtNo.18441
◆<星>バス会社Tibs、現代車流通代理Komoco買収計画
【シンガポール】シンガポールの大手バス会社2社中の1社で、タクシー会社も経営するTibs(トランス・アイランド・バス・サービス)ホールディングズは、韓国現代車のディストリビューターを務めるKomocoホールディングズの支配権益の買収交渉を進めている。
消息筋によると、メトロ・ホールディングズのボス、Jopie Ong氏はKomocoの47.5%の持分売却に応じる構えで、Tibsは50%を僅かに上回る権益取得を目指し、他の株主にも接触しているもようだ。
ホテル王の異名をとるオン・ベンセン氏が47.5%、残りの5%はKomocoのマネージング・ディレクターを務めるテオ・ホックセン氏一族が握っている。払込資本100万SドルのKomocoは現代車の代理店として1986年に設立され、1988年にはピークの4600台を販売したが、自動車所有権証(COE)の値上がりからその後業績不振に陥り、1997年には僅か550台、1998年には約800台を販売した。
Komocoの主要株主が持分売却を図っているとの噂が伝えられて久しいが、買い手としては、サイクル&キャリッジ等の名が上がっただけで、Tibsの名は含まれていなかった。Komocoはアレキサンダー・ロードの土地(残余借地権50年余)に5階建て25万平方フィートのマンモス・コンプレックスを開発中で、BT紙は昨年9月にデベロッパーが同コノプレックスを8000万Sドルで売却を図っていると報じていた。この値段からすれば、Komocoの約50%の権益は4000万Sドルを下らないものと見られる。
仮にTibsがKomocoの支配権益を握れば、Tibsのタクシー・フリートに現代車が採用される可能性がある。
Tibsの1997年の営業額は前年の1億5600万Sドルから1億7700万Sドルに拡大、514万Sドルの損失は43万Sドルの利益に転換した。Tibsが如何にKomoco権益買収資金を調達するのかは不明。1997年末の留保利益は4700万Sドルだが、4000万Sドルの社債の返済期限を来年に控えている。(BT:3/9)
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