1999-03-10 ArtNo.18440
◆<星>コンパック、アジア太平洋地域の売上急増予想
【シンガポール】コンパック・コンピューター・コープのエッカード・ファイファー(Eckhard Pfeiffer)社長兼CEOは8日当地で、域内経済の回復の波に乗り、同社のアジア太平洋地域売上が今年は顕著な成長を見るものと予想した。
ファイファー氏はタンピニースに300万Sドルを投じて設けたASEAN本部とシンガポール・セールス・マーケッティング・オフィスを兼ねるコンパック・センター(5万3774平方フィート)の開所式後以上の見通しを語った。ちなみにコンパックのアジア太平洋地域本部はサンテク・シティーに設けられている。
ファイファー氏が、今年は域内のパソコン(PC)出荷台数が昨年比17%成長するとの市場調査会社IDCの予測を引用し、記者団に語ったところによると、昨年のグループ世界売り上げは312億米ドル、日本と中国を含むアジア太平洋地域売上はその10%を占めた。アジア太平洋地域における同社のシェアは1997年の9.9%から10.9%にアップ、シンガポール市場では19%から22.8%に拡大した。
昨年第4四半期に限って見ると、同社の売り上げは109億米ドル、出荷台数は420万台と、世界市場の15.4%のシェアを占め、純益は7億5800万米ドルだった。
市場調査会社Infobeadsの報告によれば、コンパックは米国におけるウェブ・サーバー市場で34.4%のシェアを占め、サン・マイクロシステムズの16.2%を追い越しトップに立った。こうしたことから同社はインターネット世界市場の指導権を握る計画だ。
シンガポールのイーシュン工場に既に2億2000万米ドルを投資したコンパックは、シンガポールのEコマース・コールセンターやエンジニアリング・デザイン・センターに向こう5年間に2100万米ドルを追加投資する計画だ。イーシュン工場の昨年の営業額は20億米ドルをマーク、シンガポールにおける資材調達額も16億米ドル弱に達したと言う。(ST,BT,LZ:3/9)
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