【クアラルンプル】ドイツ企業Kathrein-Werkeと地元企業Lightway Electronics and Systems Sdn Bhdの51：49の合弁会社Kathrein South East Asia Sdn Bhdは、500万Ｍドルを投じてスラゴール州プチョン・インダストリアル・エストートに建設中の工場で、今年第2四半期もしくは第3四半期から衛星通信用アンテナの製造を開始、その後デジタル・デコーダーの製造も手がける。サテライト・ディッシュが東南アジアで製造されるのは恐らく初めてのこと。
Kathrein-WerkeのオーナーでＣＥＯを務めるAnton Kathrein氏が5日語ったところによると、マレーシアにおける放送用アンテナのサプライでは15年の経験を有する同社は、地元電話会社に対するセル式電話用アンテナの納入据え付けを手がけ、アストロ・ケーブル・ネットワークを経営するミーサット・ブロードキャスティング・ネットワークSdn Bhdにはサテライト・ディッシュ18万ユニット、2600万Ｍドル相当を納入した。
新合弁会社はケーブルＴＶ／サテライト・マスター・アンテナ・テレビジョン／ハイブリッド光ファイバー同軸ケーブル／移動体通信領域における部品納入とアフター・サービスに力を入れ、初年度に400万Ｍドルの売上達成を目指す。またマレーシア国内だけでなく、インドネシア、シンガポール、フィリピン、パプア・ニュー・ギニアの需要にも応じる。同社は目下ディーラー15社を物色している。
Kathrein-Werke KGは1919年に創設された世界的に最も歴史の古い、また最大規模のアンテナ製造会社でドイツ国内の6工場とオーストリア、フランス、米国、チェコ、ルーマニア、タイ、ブラジルの工場で約4万5000品目の製造を手がけている。同社は傘下に47企業を擁し、昨年の営業額は10億8000万マルク。1997年以来Grundig AGに25.3％出資、後者の最大株主となっている。(NST:3/6)