1999-03-05 ArtNo.18402
◆<馬>前副首相殴打事件は計画的な単独犯行:王立調査廷
【クアラルンプル】アンワル前副首相が拘留中に殴打された事件の真相究明のために開かれた王立調査廷の共同議長を務めるアブ・タリブ元検察長官は4日、事件はラヒム・ノール前警察長官の計画的単独犯行との判断を示した。
アブ・タリブ氏は、この日21人の証人の証言が完了後、以上の判断を示した。それによると、ラヒム前警察長官の否定に関わらず、アンワル氏は目隠しと手錠をされ、全く無防備な状況下に、暴行を受けたものと見られる。目隠しをされたアンワル氏には拘留室を訪れた者が誰かを確認できなかったことから、アンワル氏が挑発的発言を行ったとのラヒム氏の証言は信じられない。
既にラヒム氏が単独犯行であることを認めていることから、同事件には他の警察官は関係しておらず、また首相の指示に基づくものでもない。
しかしアブ・タリブ氏はラヒム前警察長官が如何なる処分を受けるべきかの判断は示さず、この点に関しては他の2人の調査委員と協議の上、できるだけ早く報告書を発表すると語った。(BT,LS,ST:3/5)
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