1999-03-05 ArtNo.18401
◆<馬>TKリム氏、マルチ・パーパス・グループ支配権益売却?
【クアラルンプル】アンワル副首相解任を巡る波紋が広がる中で若手華人実業家のTKリムこと、Lim Thian Kiat氏(林天傑:39)がマルチ・パーパス・ホールディングズBhdグループの支配権を手放すものと噂されている。
MPHBグループは傘下にMPHBを含め上場企業8社を擁するが、リム氏は7億5000万Mドルの負債を処理するために、個人的持分の売却を図っていると言われる。
買い手はコングロマリット、レノンBhdの取締役も務めるChan Chin Cheung氏(陳千祥:63)。ケンブリッジ大学で薬学/外科学士号、文学修士号を修めたチャン氏はこれまで余り表舞台に登場したことのない目立たぬ実業家だが、マレーシア中央銀行、被雇用者積立基金(EPF)、バンク・ブミプトラ、ガーディアン・ロイヤル・エクスチェーンジ・アシュランス(M)Sdn Bhdの取締役会に名を連ね、サイム・ダービー、コンソリデーテッド・プランテーション、サイクル&キャリッジ・ビンタンBhd、サイクル&キャリッジLtdの取締役も務めた経歴を有する。
MPHBは昨年7月、傘下ゲーミング会社Magnum CorporationのS.Nallakaruppan取締役が“アンワルが首相になれぬ50の理由”題する書籍を巡る事件で逮捕され、スポット・ライトを浴びた。(BT:3/3)
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