1999-03-05 ArtNo.18395
◆<星>NEL、90%増益、新たにインテルとサービス契約
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の電子製品契約製造会社ナットスチール・エレクトロニクスLtd(NEL)は3日、通年の純益が90%増の6860万Sドルを記録したことを明らかにするとともに、新たにインテル・コープからコンピューター・マザーボードの製造契約を獲得したと発表した。
NELの1998年12月期年商は、メキシコとバタム島における業務の急増に支えられ、100%増の24億6000万Sドルを記録、米国のジェイビル・サーキッツを追い越し、世界契約製造業者番付第5位に浮上した。
メキシコにおける売上は2400万Sドルから2億4300万Sドルに拡大、米国ビジネスも600%増の1400万Sドルを記録した。これに比べるとシンガポールとマレーシア業務の各34%と90%の成長は、光彩を失うが、これら2地域は依然として最大の収入源となっている。顧客ではアップルが37%のシェアを占め、昨年トップのヒューレット・パッカードの26%を追い越し先頭に立った。以下IBMが19%、コンパックが10%となっている。
電子製造サービス(EMS)のブームに乗り、NELの売上と利益は、業界平均の25~30%の伸びを下回ることはない見通しだ。
世界のEMSビジネスは昨年の900億米ドルから今年は1000億米ドルに拡大が見込まれている。
一方、今年1月に結ばれたインテルとの契約に基づき、NELは6月からペナン工場で関係製品の生産を開始すると言う。(BT,ST,LZ:3/4)
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