1999-03-05 ArtNo.18393
◆<星>経済開発局、S$1億ファンド創設し地元企業支援
【シンガポール】経済開発局(EDB)は、いわゆる将来性を有する地元企業(PLE)が予想される景気復調の波に乗り順調に事業を拡張できるよう1億Sドルの新ファンドを設立した。
EDBのリュー・ヘンサン局長(MD)が3日記者会見したところによると、新設ファンドにはEDBインベストメンツPte Ltdが50%、政府投資会社タマセク・ホールディングズが30%、民間部門が20%を出資する。これはPLEの競争力強化を目指す3C(コインベストメント/コラボレーション/コンソリデーション)イニシアチブの一環で、短期ベースの出資を通じ、PLEの事業拡張を支援するのが狙い。ファンドの運用はPLEインベストメンツPte Ltdが担当する
民間部門の出資者にはクリエイティブ・テクノロジーのシム・ウォンフー会長、アムテック・エンジニアリングLtd、JITホールディングズLtd等が含まれる。既にメタル・スタンピング専門会社メタル・コンポーネント・エンジニアリングとロジスティクス・サービスを手がけるアコード・エクスプレスの2社にそれぞれ1000万Sドル以下の出資が約束されている。
メタル・コンポーネンツ・エンジニアリングのKCチュア重役(MD)は、「景気回復の波に乗り遅れないよう競争力の強化を図っている時だけに、PLEインベストメントの出資申し出は、タイムリー。これにより国内や海外の事業を拡張できるだけでなく、新たな能力を培うこともできる」と語った。(BT,ST,LZ:3/4)
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