1999-03-04 ArtNo.18378
◆<星>西側の独善がアジア経済危機復調の障害に:首相
【シドニー】オーストラリアを訪問中のゴー・チョクトン首相は2日シドニーで催された晩餐会の席上、欧米がアジアの経済危機救済に本腰で取り組まぬ背後には、欧米型資本主義を至上のものと考える独善主義が存在すると指摘した。
首相によれば、アジアに誕生した様々な形式の資本主義が今回の危機でいずれも失敗したことから、欧米諸国は西欧式資本主義が至上であり、これに取って代わるものはないとの意識を抱いたものと見られる。しかしこの種の独善主義は経済危機の解決に役立たぬばかりか、逆効果を生じさせる。
ゴー首相はさらに、オーストラリアはアジアと西欧の2つの性格を兼ね備えており、欧米に早急に救済策を講じるよう説得する最適な資格を備えていると指摘した。
一方、東南アジア諸国は徹底的な経済・金融改革を行うことのみが自らを救う唯一の道であることを理解せねばならないと言う。(ST,LZ:3/3)
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