SEAnews 1999-03-03 ArtNo.18365

【シンガポール】セスダック登録地元プリント基板(PCB)メーカー、Gul Technologies Ltd(GTL)は1998年度(12月期)に予想以上に好調な1530万Ｓドル、前年比23％増の純益を計上した。ちなみにアナリストらは1390万Ｓドルの純益を予想していた。
ＧＴＬのジェリー・ロドリゲス重役(MD)が1日発表したところによれば、営業額は19％増の1億5160万Ｓドル、1株益は18.8％増の5.7Ｓセント、1株当たりの純有形資産は12.9％増の39.5Ｓセントだった。同社は、米国市場が昨年第4四半期の活況を維持するなら、新年度も一層の好業績が望めるとしている。
主に高付加価値の6～8層ＰＣＢの売れ行きが、昨年の好業績に貢献した。ビジネスの75％以上は東南アジア以外の地からのもので、このことがアジア経済危機の打撃回避につながった。電気通信と自動車産業は、総売上に各41％と24.3％貢献した。最近もこれら両部門の新規契約を獲得、手持ち契約だけで向こう2～3カ月の繁忙を維持できる。自動車ビジネスの潜在性が大きい他、昨年は営業額に僅か3％しか貢献しなかったネットワーク・ビジネスもシスコ・システムとの契約で、今では二桁の貢献を見せ、テレコムとネットワーキングが営業マージンに10％以上貢献している。
今年は新設備に少なくとも1000万Ｓドルを投資する。一方、蘇州工場は今年末までに稼働、低マージン製品の製造を手がけ、グループの現在のキャパシティーの3分の1ほどを引き受けると言う。(ST,BT:3/2)