1999-03-01 ArtNo.18341
◆<馬>国内債券市場育成:中央銀行
【クアラルンプル】マレーシア政府は企業が銀行借款にのみ依存せず、起債を通じて長期資金を調達するのを促す狙いから国内債券市場の育成計画を立案しており、近くその詳細を公表する。
中央銀行のアリ・アブ・ハッサン・スライマン総裁が先週木曜(2/25)に催された銀行界幹部との会議の席上語ったところによると、国内に起債市場が存在せぬことから、企業は長期資金需要に応じるため、銀行から短期資金を借り入れると言った変則的現象が生じている。少なからぬ企業が経済危機のピーク時に、ビジネス上の問題ではなく、その奇形な資金構造から困難に陥った。
中央銀行のノール・モハメド・ヤヤコブ顧問によると、マレーシアでは企業は資金需要の70%を銀行市場に、30%を債券市場に依存しているが、米国では債券市場が70%、銀行市場が30%と、逆転している。しかし政府は同比率を5分5分にすることに自信を抱いていると言う。
中央銀行は3月25日に発表する年次報告書の中で債券市場育成計画の詳細を明らかにするものと見られる。(BT,LZ,STAR:2/26)
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