1999-03-01 ArtNo.18338
◆<馬>三菱/JTP合弁パークにシンガポールの日系企業20社が移転
【ジョホールバル】三菱商事(MC)とジョホール・テクノパーク(JTP)Sdn Bhdの51:49の合弁会社MC-JTPコンセプトSdn Bhdがジョホール州パシル・グダンに当初1600万Mドルを投じ、今年6月の完成を目処に開発中の工業パークへの移転にシンガポール拠点の日系企業約20社が関心を寄せている。
三菱商事とJTPは25日合弁契約に正式調印した。第1期プロジェクトでは3haの敷地に床面積各1000平米の工場ビル9棟が設けられる。調印式の席上ジョホール・バル日本総領事館のハヤシ氏が地元紙に語ったところによると、シンガポール拠点のトップ日系中小企業10社が同氏にこの種の意向を表明しており、別に4社がこの種の交渉を進めている。こうした点から見て、プロジェクトが完成する6月までにシンガポールだけからでも日系企業20社が同パークに移転するものと見られる。また払込資本50万~350万Mドルの日本中小企業はコスト高からMC-JTPプロジェクトのような海外進出の機会に強い関心を抱いている。
JTPの親会社ジョホール・コープのムハマド・アリ・ハッシム重役(CEO)によると、ジョイント・ファクトリー・コンセプトの下、MC-JTPはマネージメント・カンパニーとして工場の保守、各種ライセンスの取得、輸出入便宜等、ワンストップ・サービスを提供、テナントのコスト削減に協力する。同社は日本企業ばかりでなく、シンガポール、米国、欧州の企業も照準に入れている。
三菱商事のナカザワ氏によると、これまでにジョホールへの移転を決めた大部分の日系企業はハイテク企業と言う。(NST,STAR:2/20)
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