1999-03-01 ArtNo.18337
◆<星>SR、ENet武器にナスダック登録目指す
【シンガポール】インド生まれの31歳の青年、V.Suresh氏は数年前に1万Sドルの貯金をはたいてシンガポールに設立したシステム・リソーシズ(SR)を半年以内にもネット・ブームに沸く米国機械化店頭市場ナスダックに登録、オラクルやサン・マイクロシステムズの支援下に開発したENetを世界市場に売り込む計画だ。
先週木曜(2/25)ENetのお披露目式を催したSuresh氏によると、ENetにより銀行界はわずか3カ月で、電子小切手の発行や清算も可能なEコマース・システムを導入できる。シンガポールの少なからぬ銀行がEコマース導入を公言しているが、コーポレート・バンキングにおけるEコマース・ソルーションはほとんど、あるいは全く手がついていないのが現状だ。
オラクル・シンガポールのKeith Budge重役(MD)は、「国際市場に投入できるようなソフトウェアを保持するシンガポール企業は、そう多くないが、SRのENetは世界市場に出しても恥ずかしくないもの」と太鼓判を押した。
インドのAnnamalai大学を卒業後、ドイチェ・バンクで電子銀行サービス・マーネージャーを務めた経験を有するSuresh氏は、出身大学や学歴はこの世界ではさして重要ではなく、頭の冴えが決め手と語る。Suresh氏によると、SRには同氏より遙かに高学歴の社員が多数勤務している。SRの昨年の営業額は1000万米ドル、利益は200万米ドルで、今年は500万米ドルの利益を見込んでいる。SRは1億米ドルの資本金の内1000万米ドルを公開、一般投資家には200万株をオーファーする。同社は過去数ヶ月ナスダック登録の準備を進めてきており、向こう3、6カ月以内の登録は困難ではないと言う。
一方、シンガポール拠点のEコマース会社アジア・マニュファクチュアリング・オンライン(AMO:SEAnews96/02/17,98/10/06号参照)も向こう一両年中にナスダックに登録する計画と言う。(BT,LZ:2/26)
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